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本プロジェクトでは,スマートスペース,スマートホームの開発・テストを目的としたシミュレータUbiREALの開発を行っています.UbiREALシミュレータは,3D仮想空間への多数の情報家電やセンサの設置,それらデバイス間の無線・有線通信,デバイスの動作状況の可視化,仮想ユーザの移動や空間内物理量(気温,湿度など)の変動など現実空間に近いコンテキストの再現,等を行うことが可能です.また,UPnP(ユニバーサルプラグアンドプレイ)に準拠して作成された実デバイス用の制御ソフトウェア,通信プロトコルをソースコードレベル互換で実行でき,仮想空間に設置されたデバイスの一部を実デバイスに割当,同期させながら実行することも可能です.UbiREALシミュレータにより,新たな情報通信デバイスや大規模なスマートスペースアプリケーションのプロトタイピングが可能になり,開発効率・信頼性を高めることが可能です.
UbiREAL概要ポスター(pdf)
→English page| What's UbiREAL | Demo Movie | Members | Publications | Contact | Link |
UbiREALは仮想的に構築したスマートスペースを模擬実行するためのシミュレータです.スマートスペースでは,空間に多数の情報通信デバイスおよびセンサが埋め込まれ,利用者の位置や状況,好み,周辺の環境がセンシングされ, それらの情報(コンテキスト)に従って,利用者が快適となるよう各種デバイスを制御されます.スマートスペースは私たちの生活に密接に関わってくるため,各種ソフトウェア/ハードウェアは起こりうる様々な状況において,予期したとおりに,かつ,安全に動作するよう設計・開発されなければなりません. しかし,動作の正しさを現実空間においてテストするためには,高価なテストベッドの構築と,そこで起こりうる様々なコンテキストの再現を行う必要があります.この問題を軽減し,スマートスペースの開発を効率化するため,UbiREALシミュレータは,(1) 仮想空間上でのテストベッド構築支援機能(GUI),(2) 仮想空間内でデバイス間を通信させる機能(ネットワークシミュレータ),(2) 物理量変動など様々なコンテキストを再現する機能(物理量シミュレータ),(4) 動作の様子を可視化する機能(可視化機能)を提供します.
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| UbiREALにより構築した3D仮想空間の様子 | |
UbiREALは3D仮想空間上でアプリケーションソフトウェアの動作を現実世界そっくりにシミュレートすることができます. UbiREALのGUIを用いてVRMLなどで作成した3Dオブジェクトを空間内の任意の位置に設置できます.また,可視化機能を用いて,ランプがつく様子や,TVがビデオを表示する様子などデバイスの動作状況を3Dアニメーションにより再現します.
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| GUIを用いたアバタの移動軌跡の設定 | デバイス間ネットワークの可視化 |
UbiREALのGUIでは,静止オブジェクトに加え,移動オブジェクトを仮想空間内に設置することが可能です.例えば,空間内を移動する仮想ユーザ(以後,アバタと呼びます)について,図のように軌跡,移動速度などを設定することで,シミュレーション中にユーザを登場させることが可能です.アバタなどの移動オブジェクトをデバイスとみなし,デバイス制御用ソフトを対応づけて実行することで,RF-IDタグとリーダの通信などデバイス間の距離の変化を反映した通信状況やユーザの位置といったコンテキストの再現を実現しています.
UbiREALのネットワークシミュレータでは,仮想空間に設置されたデバイス間の距離,遮蔽物などの影響を考慮して,デバイス間の通信をシミュレートします.実デバイス用に開発されたソフトウェアを再コンパイルするだけでシミュレータで用いることができる機能や,シミュレーション空間内の仮想デバイスと,実空間に設置した実デバイス間の実時間通信機能をサポートします.また,デバイス間の接続・通信状況を確認するためのNS
Visualizer を開発しています.ネットワークシミュレータは,UPnP準拠のプロトコル(SOAP,SSDP),TCP/UDPなどのプロトコルを標準でサポートしています.下位層のプロトコルについては,OSPF,AODVなどのルーティングプロトコル,IEEE
802.11,ZigBee,Bluetoothをサポートする予定です.
UbiREALの物理量シミュレータは,エアコンなど,空間内の物量の変化に影響を与えるデバイスが動作したときに,物理学の法則に基づき,仮想空間上での様々な物理量の時間的変化をシミュレートします.気温,湿度,明るさ,音量,電磁波など様々な物理量をサポートします(このうち現在は,気温変化のみ実装されています).
UbiREALシミュレータは仮想テストベッド(空間の変化,デバイス間の通信,デバイスの動作状況の可視化)を提供するものであり,コンテキストに従ってデバイスを制御するには,別途アプリケーションが必要になります.私たちは,ルールベースでデバイスを制御するためのCADELと呼ばれるフレームワークを提案しており,UPnPに対応したアプリケーションを開発しています.UbiREALでは,CADELに限らず,サポートしている通信プロトコルを使っているアプリケーションであれば,どんなアプリケーションでも実行可能です.
| アリスが入室時 | デイブが入室時 | |
| ライト | 薄暗く | 明るく |
| TV | 音楽チャンネル | スポーツチャンネル |
| ステレオ | TVの音声を流す | OFF |
| エアコン | 28℃に設定 | 24℃に設定 |
| 扇風機 | OFF | ON |
* 奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科
** 滋賀大学経済学部情報管理学科
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科
安本慶一 (associate professor)
E-mail: yasumoto@is.naist.jp (@を半角に変更してください)
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